この彫刻作品は、すべて一点モノです。
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はじめまして、乾漆。
漆(うるし)は樹液。木という命からいただいた恵み。
人の姿でもなくて、動物の姿でもなくて、漆の姿。
まるで、妖精のようです。
彫刻家である江村忠彦が、これまで深めてきた彫刻技法が“乾漆”(かんしつ)です。
触れると、ほんのり温かい。
それは、漆がもともと“森の住人”だからです。
1300年前の造形技法である乾漆。
あなたの家に招かれた乾漆たちも、これから1000年は生き延びるかもしれません。
触れ続けることで、さらによいツヤになる。そうして、共に成長する。
まるで旅先で友人と出会ったときのように、一つの作品から対話が深まります。
日本において、天平時代より用いられてきた仏像造像技術の一つである乾漆。
乾漆とは、漆に土を混ぜて、それを麻布に貼って造形していく技法です。
*当ページの画像(一部)は、NPO法人麗潤館様による掲載の許諾をいただいています。
制作方法
ここにあるすべての彫刻作品は、作者である江村忠彦がハンドメイドで制作している一点モノです。
乾漆制作では、基本的に天然の漆に土(砥の粉)を混ぜて、それを麻布に貼って造形していきます。
いわば、漆による「張り子(はりこ)」です。
基本的には奈良時代の仏像の作り方と変わりません。
漆は、湿潤な環境(温度:約15~25℃/湿度約75%)で固まります。
一度固まれば、酸やアルカリ、熱や水にも強くなり、漆は3000年の時を経ても耐え続けます。
しかし、我々と同じように紫外線には弱いのです。
漆は、ウルシの木に傷をつけて採取しますが、一回でほんの数滴しか採取することができません。
この一滴一滴を集めてカタチにした作品は、漆による“涙の結晶”。
傷口を塞ごうとして、出てくるものです。
それを、私たちは分けて頂いているのです。
それは、まさに漆から“いただいたもの”。
漆器とは異なる、日本ならではの漆の姿。
あなたと漆による対話が深まりますように。
(さらに詳しく知りたいという方は、こちらをご覧ください。)
三年間保証
忠座ではすべての作品について、三年間の無料修理(送料別途有料)を受けることができます。
ただしこれは、修理の範囲内にて対応します。